審査員
日比野 克彦
アーティスト/東京藝術大学長
Katsuhiko Hibino
アーティスト/
東京藝術大学長
1958年岐阜県生まれ。東京藝術大学に在学していた80年代前半より作家活動を開始し、社会メディアとアート活動を融合する表現領域の拡大に大きな注目が集まる。その後はシドニー・ビエンナーレ、ヴェネチア・ビエンナーレにも参加するなど、国内外で個展•グループ展、領域を横断する多彩な活動を展開。また地域の場の特性を生かしたワークショップ、アートプロジェクトを継続的に発信。現在、岐阜県美術館、熊本市現代美術館にて館長、母校である東京藝術大学にて1995年から教育研究活動、2022年から学長を務め、芸術未来研究場を立ち上げ、現代に於けるアートの更なる可能性を追求し、企業、自治体との連携なども積極的に行い、「アートは生きる力」を研究、実践し続けている。
黒澤 浩美
金沢21世紀美術館チーフ・キュレーター/
株式会社へラルボニー アドバイザー
Hiromi Kurosawa
金沢21世紀美術館チーフ・キュレーター/
株式会社へラルボニー アドバイザー
ボストン大学(マサチューセッツ州、アメリカ合衆国)卒業後、水戸芸術館(茨城)、草月美術館(東京)を経て2003年金沢21世紀美術館建設準備室に参加。建築、コミッションワークの企画設置に関わる。2004年の開館記念展以降、多数の展覧会を企画。「オラファー・エリアソン」「ス・ドホ」「フィオナ・タン」「ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー」など、国内外で活躍する現代美術作家と作品を紹介。ミュージアム・コレクションの選定や学校連携や幅広い年齢の来館者に向けた教育普及プログラムも企画実施。2011年City Net Asia(ソウル、韓国)、2017年OpenArt(エレブロ、スウェーデン)、2018年東アジア文化都市(金沢)にて総合キュレーターを務める。
©Yuna Yagi
クラウス・
メッヘライン
(ドイツ/ミュンヘン)
EUWARDアーカイブおよびアトリエ・アウグスティヌム(アウグスティヌム財団)ディレクター兼キュレーター
Klaus Mecherlein
EUWARDアーカイブおよびアトリエ・アウグスティヌム(アウグスティヌム財団)ディレクター兼キュレーター
クラウス・メッヘラインは、美術史家、展覧会キュレーター、著者、大学講師。ヨーロッパの芸術賞EUWARDと、その国際アーカイブの創設者。ミュンヘン大学で美術史、美術教育、心理学を学んだ後、1992年にミュンヘンのアウトサイダー・アーティストのためのスタジオコミュニティであるアトリエ・アウグスティヌムを設立し、主宰。2004年からはミュンヘンのハウス・デア・クンスト美術館で複数の展覧会のキュレーターを務める。2001年にはドイツのアートアシスタントプログラム(Eucrea)のディレクターとなり、2011年からはミュンヘン応用科学大学の非常勤講師を務める。2009年から2019年までの10年間、ユークレア・ドイツ協会の会長を務める。アウトサイダー・アートや現代アートに関する様々な出版物の著者、共著者。
©Christian Topp, München
ハリエット・
サーモン
(米国/サンフランシスコ)
Creativity Explored アート・パートナーシップ ディレクター
Harriet Salmon
カリフォルニア州サンフランシスコを拠点とする非営利団体、「Creativity Explored」のアート・パートナーシップ担当ディレクター。2001年にカリフォルニア美術大学で学士号を、2006年にイェール大学で修士号を取得。「Creativity Explored」への就任前は、月刊美術雑誌『アートフォーラム』の編集部に勤務し、50誌以上の刊行に携わる。それ以前には、芸術作品制作の支援者(=fabricator)(ルビ:ファブリケータ―)としての立場から制作に携わり、その経験から、創作の裏方としてアートを支える技術支援者たちの世界を記録する口述記録(オーラル・ヒストリー)のプロジェクト、「Craftsmanship Podcast」を立ち上げ・主宰した。長年にわたり芸術系非営利団体や高等教育において精力的に活動してきたほか、近年はニューヨークのロウアー・イースト・サイドで発足したキュレーションプロジェクト「Heroes Gallery」のオーナーの一人として、アーティストとその系譜に先立つ過去の作家・作品とをつなげている。現在は「Creativity Explored」に所属するアーティストたちの夢の実現、そして彼らの作品を現代アートの世界に位置付けていくための支援・協働を行う。
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