つながる風景

Year:

2025
Size:

300×360mm
Material/Technique:

色鉛筆、紙やすり

幼少期からものづくりが好きで、絵を描いたり、人形の服の制作をしていた。9歳の時、家族と共にユーラシア大陸を列車で横断した経験は、彼女の創作活動に大きな影響を与えた。2015年頃、臨床美術の教材で紙やすりに色鉛筆で描く技法と出会い、そのざらついた描き心地と独特の質感に魅了される。以降、自身の表現のひとつとして取り入れ、音楽のリズムや感情の高まりに導かれながら、鮮やかで直感的な色彩を生み出すようになった。本作品「つながる風景」は、6×18cmの紙やすりに描かれた作品を10枚並べたもので、それぞれには友人のイメージや音楽から受けた影響が込められている。

審査員員評

東日本旅客鉄道株式会社

East Japan Railway Company

生田梨奈子さんの「つながる風景」は、色彩豊かな 10 ピースの異なる作品が個々の表情を魅せつつも、それらがつながることで一体感を生み出している素敵な作品です。
ヒト・地域・世代・産業・情報など、あらゆるものをボーダレスにつなぎ、すべての人の心豊かな生活の実現を目指す当社グループのビジョンとも重なります。加えて、選定に先立って実施した社員投票においても、最もグループ社員の心に響いた作品であったことから、今回「つながる風景」を JR 東日本賞として選定させていただきました。
この作品を通して、皆さまにも「つながる」ことで生まれるワクワク感や未来への可能性を感じていただけると幸いです。