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受賞者およびファイナリストの作品が
一堂に集結する展覧会
「HERALBONY Art Prize 2025 Exhibition
Presented by 東京建物|Brillia」
を開催。

2025

JURY PRIZE

審査員特別賞

Gwalabani nga vhuthu! strike with Ubuntu!(人間性を持って戦え! ウブントゥと共に打ち勝て!)

  • Year:

    2025

  • Size:

    281×213mm

  • Material/Technique:

    写真、キャンバス

ムバヴァレロは、音楽、ファッション、美術、テキスタイル、写真、建築、映像、彫刻、哲学、パフォーマンスアート、さらに将来的にカテゴライズされるであろう未知の領域に至るまで、さまざまなジャンルを実験的に横断する。マトンゴニ(彼が通ったファイン・アートスタジオ)では、特定の考えについて議論することが、人々をしばしば感情的にさせてしまう。本作は、南アフリカ・リンポポ州の小さな町、ヴワニのコミュニティに影響を受けている。ヴワニでは、公共サービスの提供に対して人々が不満を募らせ、自分たちの自治体を求める声が高まった。ウブントゥ(Ubuntu)=普遍的な思いやりの精神の不在か、あるいは逆に、それが存在したからこそなのか――彼らは地域内にある20以上の学校を焼き払ったのである。ソーシャルメディアを情報源とする世代でありながら、アーティストは、正確な被害の数をネットで検索することすらためらう。その情報は、非人道的行為を裏付けるだけに過ぎないからだ。
「コミュニティは知っているのです。木々の下、時に蛇が落ちてくることさえ当たり前の環境で学ぶことの苦痛を。」

JURY’S COMMENT

審査員員評

Klaus Mecherlein

2枚の白黒写真が、私たちの目を引く。どちらも同じモチーフが写されている。雑然として人気(ルビ・ひとけ)のない、ありふれた裏庭。とある「非-場所(ルビ・non-place)」。作者のムバヴァレロ・ネカヴァムベは、1枚に手を加えている。所々に手で塗りつけられた黄色い絵の具、火やタバコの痕跡が加わることで、より強く感情に訴える作品となっている。
視線の先は行き止まりである。作家の視覚表現は簡潔でありながら、強烈だ。左右に張り巡らされたフェンスに挟まれた細い通路は、唐突に終わる。それも、何もないところで。写真からは、人知れず急かされるような焦燥感が漂う。この場所が、見つからないようにするための隠れ場所なのか、あるいは突如として途絶える避難路か、はたまた秘密の会合の場なのか。いずれにしても、袋小路に立たされたような、禁忌を犯すような、あるいは何かに追われているような感覚、少なくとも自身の存在が危機や迫害、恐怖に脅かされているというような感覚を、アーティストは一瞬にして鑑賞者にもたらす。

ARTIST PROFILE

作家プロフィール

ムバヴァレロ・ネカヴァムベ

  • 国籍:

    Republic of South Africa

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