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HERALBONY Art Prize

限界はない。
障壁を越え、創造性を解き放て!

HERALBONY Art Prizeは、障害のあるアーティストたちの輝かしい才能を称える国際的なアートプライズとして、2024年に設立されました。

これまでに、延べ4500点を超える応募が72の国と地域から寄せられ、年齢や国籍を問わず、世界中から多様な表現が集まりました。

国際的な審査の場に挑戦するみなさんの作品は、「障害とアート」の既成の概念を塗り替え、社会に新たな視点と価値をもたらしています。

私たちは、このアートプライズを通じて、アーティストたちの長期的な成長と活躍を後押しし、唯一無二の表現が、より多くの観客に届くことを目指しています。

HERALBONY Art Prize 2026の
応募要項を公開しました。
募集期間は、8月18日(月)~11月2日(日)
皆さまのご参加をお待ちしております。

2024

JURY PRIZE

審査員特別賞

落書き写真(タイル状の壁)

  • Year:

    2024

  • Size:

  • Material/Technique:

こどもの頃から社会に対する不安や自己否定が強く、漠然とした生きづらさを抱えていたが、写真と出会ってからは自己を受け入れられるようになり、自然と自由な自己表現としてのアートにも興味を持つようになる。ある日、日が暮れて誰もいなくなった公園の砂場で、こどもが描いたであろう落書きを見つける。一人その場に佇み、食い入るように見つめた後、おもむろにスマートフォンのカメラでその落書きを1枚の写真に収めた。本作はその時の写真をヒントに制作している。カメラと画像編集ソフトを使用して写真を抽象的なイメージへと昇華させ、そこに別で撮影した地面や壁の写真を合成することで不思議な造形を生み出している。

JURY’S COMMENT

審査員員評

Hiromi Kurosawa

21世紀の人々はカメラという機械の眼によって、世界の断片を収集しているが、何を写し取るのかは、ひとえにシャッターを切る人の選択に拠る。写真が「現実と創造力の交差」と言われる所以だ。isousinは街中の建物や道路の一部に見られる模様に関心を寄せて、それらを写し取り、その上に別に撮影したイメージを重ねる。このレイヤーによって抽象化された被写体が、印画紙から浮き出すように存在感を増す。子どもが地面に落書きをしていたのを見て思い立ったというが、そこから在るモノに被せる手法を思いつくとは驚きだ。小さめの作品サイズも功を奏し、作品それ自体、まるでパズル化された街の1ピースのように見える。秀作である。

ARTIST PROFILE

作家プロフィール

isousin

  • 国籍:

    Japan