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受賞者およびファイナリストの作品が
一堂に集結する展覧会
「HERALBONY Art Prize 2025 Exhibition
Presented by 東京建物|Brillia」
を開催。

2024

GRAND PRIZE

ヒョウカ

  • Year:

    2024

  • Size:

  • Material/Technique:

20歳で統合失調症を発症後、入退院を繰り返しながら闘病を続ける。絵を本格的に描き始めたのは29歳のとき。受賞作品である「ヒョウカ」は「評価されたい」という作家の純粋な感情から制作された。作家は以前までその欲求を「恥ずかしいこと」だと思っていたが、ある人から「それもあなたの素直な気持ちの表れ」と言われたことをきっかけに、ありのままの気持ちを表現して良いのだと気づく。本作は満月の夜の珊瑚の産卵をテーマに、切り広げた米袋に満点の星空や宇宙、満月などのモチーフが緻密に描かれている。母親の胎内にいた頃の情景や、珊瑚の研究者である父親のことなど、作家にとって大切な存在である両親からインスピレーションを受けている。

JURY’S COMMENT

審査員員評

Christian Berst

同心円を描いたどんなに力強い作品でも、それが紙の上のことであるならば、太陽の放射エネルギーにはとうてい匹敵しませんが、この作品は同じような活力を持っているかもしれません。紫がかった色彩を放つこの作品は、まるで急速に芽生えた花のように、細かな点の配列が広がっています。植物の成長において根源的な原動力である太陽の力と、その最も華麗な結果である美の開花が組み合わされています。浅野春香さんによって横長の米袋の上に描かれたこの幾何学的な萌芽の広がりが、審査員の心をすぐに捉えたのも不思議ではありません。

Katsuhiko Hibino

ひたすらひたすら描き、描き、描き。
その没入感は本人ですら抜け出しにくいほどなのであろう。タイトルのヒョウカにまた関心がある。作者本人を見守る人たちとの双方の関係性があるからこそ、この作品は世に出てくる。ヒョウカとは価値を見出すこと。まさに、この作品はヒョウカされた。

Emina Morioka

絵画に没入し、ミクロ、マクロの両視点からその世界を巡り、まるでカリバーになった気分で鑑賞したくなる詩的な作品。意外なマテリアルをキャンバスにし、豊かな色彩と繊細なタッチで、円形型に広がるようでリゾーム式の展開を見せる構図から、一人ひとりの心に「何か」を潔い力強さでうったえる作家、浅野春香の美しい声が響き渡る。

ARTIST PROFILE

作家プロフィール

浅野春香

  • 国籍:

    Japan

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