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HERALBONY Art Prize

限界はない。
障壁を越え、創造性を解き放て!

HERALBONY Art Prizeは、障害のあるアーティストたちの輝かしい才能を称える国際的なアートプライズとして、2024年に設立されました。

これまでに、延べ4500点を超える応募が72の国と地域から寄せられ、年齢や国籍を問わず、世界中から多様な表現が集まりました。

国際的な審査の場に挑戦するみなさんの作品は、「障害とアート」の既成の概念を塗り替え、社会に新たな視点と価値をもたらしています。

私たちは、このアートプライズを通じて、アーティストたちの長期的な成長と活躍を後押しし、唯一無二の表現が、より多くの観客に届くことを目指しています。

HERALBONY Art Prize 2026の
応募要項を公開しました。
募集期間は、8月18日(月)~11月2日(日)
皆さまのご参加をお待ちしております。

2025

JURY PRIZE

審査員特別賞

タイトル不明

  • Year:

    2025

  • Size:

    544×767mm

  • Material/Technique:

    ペン、紙

2024年よりやまなみ工房に所属し、創作を始める。彼の制作スタイルは特定のテーマを決めず、思うままに描くことがほとんどである。本人に尋ねても「特にテーマはないが、以前描いた作品と同じようにならないように気をつけている」と話す。自分らしい表現を模索しながら、さまざまな画材や作品サイズにも前向きな姿勢をみせている。この作品について作家は「紙いっぱいに線を埋め尽くそうと思った」と語る。その瞬間を大切にしながら感覚的に筆を進めているが、そこには彼独自のルールが感じられる。

JURY’S COMMENT

審査員員評

Hiromi Kurosawa

幾何学的で細密なかたちが、静かだが力強いエネルギーに支持されて、何かの調和へ向かおうとしている。絶対的な秩序を捨てて、無作為で自由な線とかたちが次々と生まれている。ペン先の進む事態の後を追うと、線の方向、長さ、色の使い分けによって、都市的空間がさまざまな方向に広がっているのが見える。有機的形態は繊細に増殖しながら、建築的な奥行きと重なりとして現れ、風景になっていくのだ。単なる断片的なかたちの集積ではなく、作家の身体を通した、ひとつの統一された経験によって描かれているがために、コスモ的空間を感じさせる。この作品の中では部分と全体の不可分性が不思議と嫌味なく成立していて、作家が世界をどのように経験し、身体を通じてどのように色かたちを配置するのか、制作の過程に強い関心が湧く。

ARTIST PROFILE

作家プロフィール

Aot

  • 国籍:

    Japan

  • 所属:

    やまなみ工房